制限なく分刻みの請求のところもあれば
一回の枠が30分のところ、40分のところ
50分のところ、60分のところ、
さらには2時間のところや3時間のところ
丸1日のところもあります。
どれが良いかは、一概に言えません。
カウンセリングの技法や、心理療法によって
最低限必要な時間は違うのです。
ですが、私の経験では20分程度のところは
お勧めしません。
20分や30分では、クライアントが悩みや
経過報告の話しているだけで過ぎてしまいます。
早い段階で話を要点に絞り込める腕のある
カウンセラーであっても、20分では問題の根本へ
たどり着くのは厳しいのです。
会話だけのカウンセリングであれば
45分くらいは最低でも必要だと思います。
45~60分であれば、まぁ良いのではないでしょうか。
私は初回2時間、次回からは1時間としていますが、
心理療法など提供する物によっても変えています。
もうひとつお勧めしないのは、分刻みで
毎回拘束時間が違うカウンセリングです。
これは、ある程度、その回の解決どころや
方向性が見えてきたところ、
クライアントが納得するところまでは中断したくない
という想いからのカウンセリングでしょう。
その点大変良心的ですが、
クライアントはなるべく短く費用を抑えたくなるし、
カウンセラーは、ある程度の段階まで進めたい、
という相反する中で拮抗してしまい、
内容が安定しない恐れがあります。
分刻みの、もう一つの危惧する点は、
心理カウンセリングは、クライアントにとって
普段触れない心の奥をこじ開けるために
とても疲れます。
カウンセリングの拘束時間を定めていないと
集中を持続させるよう、配分を上手く出来なく
なってしまいます。