例えば、鬱とか、ガンとか、アトピーとか・・・
それらの病気を克服したことをセールスポイントにして
クライアントに「私は克服してカウンセラーになりました」
「鬱の苦しみを知っているからこそ、鬱で苦しんでいる
人の気持ちも良く分かり、回復の方法は熟知しています」
などと。
確かに、カウンセラーとして活躍するまでに克服して
活躍されているのは驚くほどであり、尊敬に当たります。
ですが、その病気を体験しているから解決力があるわけでは
ありません。
逆に、鬱だったカウンセラーは、鬱を専門にする傾向があり、
鬱のクライアントを多く取りたがります。
ですが、鬱だった人は鬱の人と長い時間すごすことで
鬱を再発しやすいのです。
当人はウツが再発した認識はなく、お互いウツウツとして
鬱の中での堂々巡りになっていることに気づかず、
または病識があっても、自分も通院しながら、薬を飲みながら、
カウンセリングを行ったりしている人もいます。
解決へ動いていると思っていても、ウツウツとした会話が
続いていることもあるのです。
逆に鬱ならば、鬱にならない性格のカウンセラーから
受けた方が良いのです。
鬱にならない性格のカウンセラーはウツウツとした考え方に
気がつきますから、「これでは大変だろうなぁ」と改善策を考え、
早期対処ができます。
また、鬱に引き寄せられるような会話はしませんから、
話していても鬱っぽい会話が続きません。
クライアントは新鮮な会話傾向を学ぶことができ、
鬱にならない考え方や会話を実体験しながら身につけられます。