2012年12月29日土曜日

カタルシス


カタルシスとは、ギリシア語のカタルシスに由来し、
もともとは、薬剤を用いて吐かせたり、
下痢を起こさせる行為を指したようです。

そのような使い方の末、
オルペウス教などで「魂の浄化」を指す語として
使われるようになったらしいです。

心理学としては、宗教的な魂の浄化ではなく、
代償行為によって得られる満足を指します。

ジークムント・フロイトが使い始めた心理用語です。


分かりやすく言うと、
心奥底に溜まっていた想いや感情を出し切ることで
心が軽くなり、爽快感を得ることです。
例えば、
「映画などを見て、内容に感動したり、共感して、
号泣したとたん、なんだか体がらくになった」
とか、
作品を作り終えた途端、すっきり感が得られた」
とか、
「大声を出したら、怒りや嫌悪感が薄らいだ」
などです。

カタルシスを起こすことでストレスが軽減し
生活が楽になったり、
過去のトラウマから切り離せる余裕ができた
と言うことはありますが、
カタルシスは、カタルシスであって
根本療法ではありません。
物事の事態を引き起こす原因解決には
なりません。


もうすぐ今年も終わります。
大みそかは、どこの国でも
新しい年を迎える瞬間に、皆で集まって大騒ぎをします。
飲んだり踊ったり騒いだり。

これも、カタルシス。
1年間の苦しいこと、悲しいこと、大変だったこと、
色々な思い出が頭をめぐります。
1年間からだや心に溜めたストレスを
騒いで浄化したい思いは普通にあるのです。
だから、皆で騒いでカタルシスを求め、
世界規模のカタルシスで
新たな年を踏み出す気力を作りだすのです。

今年もお世話になりました!
良いお年をお過ごしくださいね!



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