もうひとつ、管理職に有効なカウンセリングの
使い方があります。
管理職は、確かに、自己ケア技能の達人である
可能性は高いのですが、だからと言って、
できる上司であっても、部下の心のケアまで
達人並みとは限りません。
部下やチームが上手く機能してくれない場合は
上司としての自分の考え方や行動、心理的作用に
なにか間違いがあるのです。
だから、より効率の高いチーム編成や部下教育、
好成績を上げるためにも、カウンセリングは
有効なのです。
それは、いつか破たんするかもしれない予防、
常にベストな状態で仕事に取り組むため、
小さな問題も小さいうちに芽を刈り取るため、
それぞれ、目的は微妙に違いますが、
常に心をベストな状態にしておいて、
仕事にベストな状態で臨むためです。
私のクライアントでも、心のメンテナンスとして
定期的にお受けになる方もいます。
いつも、大きな問題が話題になるわけでは
ありませんが、気がつかないストレスを解消し
打てる手は打って行く姿勢を持っています。
海外では管理職は、マイ・カウンセラーを
持っていることが、上に立つ人間の必要条件
との意識が強いものです。
ですから、
管理職だからこそ、カウンセラーをもつことを
お勧めします。