いわゆる相談業の人で、存在を明かさない方がいらっしゃいます。
存在を明かさないと言うのは、例えば、
- 顔写真を出さない
- 働いている場所を尋ねても教えてくれない
- 連絡先がメールしか分からない
- 「絶対に、私の事をブログ等でウワサを流さないでください」と念を押される
- 「私は表舞台には立たない主義なので、私のことを人に話さないでください」と執こく言う
- 「紹介だけでしか受け付けないので、気軽に私の名前を他人に言わないでください」と門戸を閉ざしている
- 詮索されることを嫌う
などです。
心理カウンセラーなどはカウンセラー自身の個人情報がカウンセリングに
影響してしまうため明かせないのはプロとしての基本姿勢です。
例えば
- 犬の写真を飾る→犬派か猫派かを気にする方には偏見を持たせてしまう。クライアントが猫派である場合、「この先生は犬派だ」と思うことが、カウンセリングの行く末を変えてしまう可能性が高い。
- 結婚しているか、離婚しているか、独身か、子供が居るか、シングルマザーか→「子供が居ない人には子供の気持ちなんて分からない」と間違った知識を持っているクライアントは、カウンセラーに子供がいなければ、アドバイスを心深く聞きれない可能性が高い。
- うつの経験があることを看板にしている→「鬱の経験がある人の方が私の鬱を理解してくれる」と思うクライアントには、「鬱同士の結託感」が効果的治療の進み具合だと勘違いする可能性が高い。
などと言ったことがあり得るのです。
これは、他の相談業者と違う点ですよね。
心理を扱う相談業では、小さな思い込みが、相談の行く末を捻じ曲げてしまいます。
そのため、カウンセラーはなるべくカウンセラー自身の情報を明かさず行うべきなのです。
それを厳守できるカウンセラーは力量が高いと思って良いでしょう。
力量がある程度付かないと、厳守するのは難し技術なんです。